ピクルに敗れた烈海王・・・
入院先の病院のベットの上で、烈海王は悔やんでいた。
約束を違えたこと、ピクルを欺いたこと、負けたら喰われる誓いを破ったこと。
そもそも本当に喰わせる気だったのか、喰わせるハズはないと期待していたのではなかろうかと、自分の心の底にあった気持ちを振り返り、恥じていた。

その時、烈海王の容態を確認するためバキが登場。
バキの問いかけに対し、烈海王は男らしく堂々とはっきりと明確に答える。
烈海王は五体の一部を失ったことに後悔はなかった。
『武術家が闘いに敗れ、肉体の機能を失う、そこに恥ずべき点はない』 と言い切る。
恥ずべき点は、決意なき言葉を口にしてしまったこと。
実行の決意もなく、真意も怪しいまま、『わたしを餌にしては如何か』 と自ら申し出てしまったこと。烈海王は夕日を眺めながら心の有り様に苦しんだ。

そんな烈海王を見て、バキが語る。
烈という言葉の意味を語る。

『烈・・・』
『はげしい』
『はなはだしい、そして、』
『道にはずれない』

『あなたそのものだ』

バキはこうも言った。

『あまりの高い技術に目を奪われ、見落としてしまいそうだけど、烈さんの真の価値はその精神性の高さにこそある』
烈海王は静かに 『ありがたい、ありがとう』 と言葉を返した。

病院の帰り、バキは範馬勇次郎を思い出す。
範馬勇次郎がときに使用する 『喰らう』 という言葉。
比喩(もののたとえ)にすぎない 『喰らう』 という言葉。
類稀な武術家である烈海王に、ピクルは実行して見せた。

『勝つではない』
『倒すではない』
『喰う!』

『なんてステキな奴なんだッッッ』

火のつきかけていたバキの闘争本能に油が注がれた。

出来もしないことを出来るかのように語らない・・・
これが烈海王のポリシーです。
きっと仕事でも同じ。
裏付け(検証)も決意もないまま、大口はたたかない。
月曜日からまた頑張ります!