狩りの対象と認められた愚地克巳。
ピクルの表情から微笑みが消え、本格的な戦闘モードに切り替わった。

遠い昔、ピクルは強敵だけを食べてきた。
強敵だから食べてきた。
神が定めた弱肉強食という絶対法則にピクルは一人逆らい続け、
襲い来る強者のみと闘い、食べてきた。

食糧(えさ)は襲い来る強者のみ

ピクルが課した唯一の法律(ルール)。
ジュラ紀を生き抜いたピクルの淡い誇りだ。

そして現在、当時と同じ構えをさせる強敵がピクルの前に現れる。
ピクルには、静かに構える愚地克巳が巨大な牙を持つ当時の強敵と重なる。
ピクルは両腕を広げ、大きく構えた。
奇しくもその構えは範馬勇次郎とそっくりだった。

一方、バキは愚地克巳の構えに驚きの表情を隠せない。

『 何があった・・・克巳さん・・・ 』
『 よくぞそこまでの撓(しな)やかさをッッ 』

それほどまでに、愚地克巳の構えには撓りがあった。
烈海王も両者の構えを見て息を飲む。
そして、郭海皇にここまでの戦局について見解を仰ぎはじめた。

『 老師ッ いかがか!? 』
『決定るのですか、ここでッ』

・・・郭海皇は静かに答える。

『 もし・・・ 』
『 許されるものなら 』
『 儂ゃ・・・ 』
『 心臓を停止(とめ)てしまいたいよ・・・・ッッ 』

接近し互いの間合いに入る両者・・・。
そして遂にピクルが動いた。
上から振下ろすような大きな左パンチ。
まともに喰らっては、ただではすまないであろうピクルの左パンチ。

しかし、愚地克巳に迷いはない。
カウンターを待っていたかの如く、遂に秘技を繰り出した。

真マッハ突き!!

愚地克巳が繰り出した真マッハ突きは、見事にピクルの腹部をとらえた。
強敵の秘技を喰らったその刹那。
ピクルの脳裏をよぎったもの・・・
それは、宿敵Tレックスの振るう鋼鉄の尾だった。

今週は決着つかず。
愚地克巳の真マッハ突きはピクルにどれほどのダメージを与えたのか・・・。
次回が気になるところです。